卑屈ウジ虫ギョウ虫日記

外面が良く、朗らかで明るく楽しい子と周囲から評価される28歳アラサーウジ子。
しかしてその実態は、卑屈な考え方により脳内ウジ虫だらけの蟯虫野郎であった。
誰にも言えない卑屈な日々を綴る、そんな秘密のダイアリー。

ふんふふ~ん ころがし

ウジ子です。弱虫ウジ子 卑屈なウジ子 ギョウ虫ウジ子。ウジ子です。


ウジ虫、というところからとった「ウジ子」という名前。結構気に入っています。
しかし「ウジ虫ウジ子」では、響き的に腹ペコ青虫を連想してしまう上、どこか安直すぎる気がして、
何かウジ虫チックなワードを並べようと考えました。


性格的に「卑屈」は必須ワードだと思い、「卑屈ウジ虫」まではすぐに確定したのですが、
もう1ワード何か欲しいなと考えていると、小学校の頃の忌まわしい思い出が蘇りました。


四角い白い紙の中心に、青丸のテカテカのシール。
クラスでそれが配られた日には、まるで祖先代々伝わる秘宝のように連絡帳に挟んだ上、引き出しの一番下に大事に大事に入れたものです。
家に帰ってから親にそれを渡すドキドキ感。
家族で晩御飯を囲んでいても頭の中は青丸のことばかり。
ウリナリ炎のチャレンジャーの電撃イライラ棒のレーンが大腸に見えたっけ。
一体何がどうなってそんなものを学校へ提出するのだろうかという恥辱と興奮に塗れた夜はなかなか眠りに落ちることができず、次の日の朝に肛門への刺激でようやく目が覚めるのです。
うちの親は、子供が寝ている間に布団を剥ぎ、ズボンをおろし、パンツを脱がせ、その青丸をパンッ!と貼り付け、ベリッ!とはがす人でした。
そこには一瞬の躊躇もなく、3人の子供の肛門をライン作業のごとく制覇していくのです。
後に残るものは肛門の痛みに打ちひしがれる子供たちの姿。私にとってギョウ虫検査の日のことは軽くトラウマになっています。
いるんだかいないんだか目にも見えない肛門にまとわりつくしか出来ない下賎なる存在のくせに「虫」を呼称し、あくまで地球上の生命体の一部であるとでも言わんばかりのその横柄な態度も気に食いません。
青丸のシールごときに生命活動拠点を奪われ、人間様の視線の下にその下品な姿を曝し、のた打ち回って死んでいくしかできないギョウ虫が私は大嫌いで、しかし愛おしくもあるのです。
だって、まるでそれって私のことみたいじゃない。


そういった気持ちから、「卑屈ウジ虫ギョウ虫」という羅列は誕生しました。
嘘です。
本当は漫画の台詞からとっただけなのですが、恐らく気付く人もいないのではないかと思います。
今でも大好きな漫画です。


将来、億が一の可能性で自分のお子が誕生することがあれば、奴のギョウ虫をとることが今から楽しみで仕方ありません。ウジ子です。

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