卑屈ウジ虫ギョウ虫日記

外面が良く、朗らかで明るく楽しい子と周囲から評価される28歳アラサーウジ子。
しかしてその実態は、卑屈な考え方により脳内ウジ虫だらけの蟯虫野郎であった。
誰にも言えない卑屈な日々を綴る、そんな秘密のダイアリー。

かわいくねえ女

こんばんは。ウジ子です。

28歳の膝小僧に浮かぶセルライトに頬を寄せ、2合とっくりの微熱に想いを馳せています。暖かい。


人肌温度のとっくりを弄んでいて思い出しました。ウジ虫ギョウ虫の私ですが、過去には何度か付き合ったり付き合わなかったりしたことがあります。その内、かつて結婚を考えていた彼に言われた


かわいくねえ女


という言葉。

卑屈な女ってやっぱり可愛くないんですよね。付き合っていても、私めのようなウジ虫に本気になってくれるはずがないと考えているのです。




あれは数年前の冬のことでした。


当時1年ほど社内恋愛をしていた年上の彼氏がいた転勤族ウジ子。突然300km離れた都市への異動を言い渡されました。


その話を受けるかどうか、とても悩みました。


仕事は頑張りたい。でも、彼が本当に私を好いていて、将来を考えていてくれるならば、転職してこの地に留まりたい。


彼は『遠距離は正直自信がない。でも、ウジ子の人生だからウジ子の判断に任せるよ』と言いました。


そしてウジ子は仕事を辞めました。



ただし、プライドの高いゲスウジ虫は、仕事を辞めた理由を彼に被せたくありませんでした。



彼と居たいと思うのも、彼といる時間を優先させて仕事を辞める決断をしたのも自分です。彼のせいで仕事を辞めたのではない。私はあくまで自分で考え、将来が定まらない中で仕事を辞めると決めたのも自分です。そうして傷つくかもしれない自分への言い訳を先に考え、不安な気持ちに蓋をしました。


仕事を辞めたウジ子に対して案の定彼は、


責任とらなきゃね。


と言ってきました。

私はこう返しました。


自分のせいで私が仕事を辞めたと思っている?それは間違いだよ。元々、この仕事を一生続けようなんて考えていなかった。いずれは辞めざるを得なかったと思う。転勤がキッカケになっただけのこと。あなたは何も考えなくていい。私の人生の責任は私がとるから。あなたは関係ない。



皆様いかがでしょうか。

屈折した心がよくわかる、模範的回答かと自負しております。かわいくねえ女と言われるのも当然ですね。わかっちゃいるけどやめらんねえ。



その彼氏とはどうなったかって?

その後数年付き合い、最終的に彼の浮気で別れましたよ。ね、人生ってそんなものです。


あの時辞職した理由を彼に被せていたら、『私はそこまでしたのに浮気なんてして!』と、相手を責めてしまっていたでしょう。

私はそんな見苦しいことをしたくないのです。いつでもせめて外面だけは、胸を張って生きていたい。

だから常に心の予防線を張るのてす。自分が傷つかないために。それが私の処世術なのです。


誰も信じない。卑屈ウジ虫ギョウ虫は、そうやって今日も世間を這いつくばって生きています。熱燗だけが友達です。ウジ子です。

×

非ログインユーザーとして返信する