卑屈ウジ虫ギョウ虫日記

外面が良く、朗らかで明るく楽しい子と周囲から評価される28歳アラサーウジ子。
しかしてその実態は、卑屈な考え方により脳内ウジ虫だらけの蟯虫野郎であった。
誰にも言えない卑屈な日々を綴る、そんな秘密のダイアリー。

5人グループの闇

寒波がきていますね。私はどちらかというと燗派です。寒いからね。ウジ子です。


ぬるくなったとっくり相手に接吻の練習をしながら
後輩がTwitterに投稿した、公共の場でのダンス動画を見ているところです。


お若いのは怖いもん無しだなまじでキティ野郎だぜ



ウジ子はリズム感0の臆病チキン野郎なので、ダンスなんて無縁の人生でした。
ただ唯一、中学校の体育で創作ダンスの時間があったんですよね。


調べてみると8年前に文科省が「中学ダンス必修化」指導要領の告示を出しているのですが
私が中学生の頃って15年ぐらい前なので、先進的な学校だったのでしょうか。


まあとにかく、ある日突然体育教師ではない派手なピンクのばあさんが現れ、
唐突に創作ダンスの授業が始まったのです。


1からダンスの基礎を教えてくれたピンクばあさん。
全身を使って基礎ステップを踏むばあさんの息があがりすぎていて
ウジ子は気が気じゃありませんでしたが、
瀕死状態でばあさんが刻むボックスステップのビートに身を任せる内に


あれ?これ私踊れてんじゃね?リズムに乗れてんじゃね?


と勘違いをするようになったものです。




基礎講習が終わり、最終段階としてチームでの創作ダンス選手権をすることになった時、
脳裏をかすめた嫌な予感。


体育教師「じゃあみんな、適当に4人ぐらいでチーム組んで」


こういう時、教師ってどうするのが正解なんでしょうね。
出席番号順に強制で組ませると、それはそれでブーイングされるでしょうし、
かと言って自由にしてしまうと、多感な時期のクラスメートとの関係に亀裂が入るのです。


ウジ子は2つのグループに属していました。
・中学から仲良くなった 4人組グループA(ウジ子、花子、良子、珠子)
・小学校から仲良い 4人組グループB(ウジ子、花子、里美、真紀)


ウジ子と花子はA、B共に被っており、その他各2人が違う人という編成です。


グループAは断固として4人で組もうと言い出しました。
ウジ子もそれで特に異論はなかったのですが、
グループBの里美が、Aに入りたいと言い出したのです。


実はグループBの真紀は他にも所属しているグループがあり、そちらに入ることになったのですが、
里美が所属するグループはBしかなく、
ウジ子と花子がいなくなると1人になってしまうという状況だったのです。


じゃあグループAと里美で5人グループで良いんじゃないかと提案したものの、
良子と珠子が断固反対の姿勢を崩さず、事態は話し合いに持ち込まれる局面となりました。


ウジ子と花子は、別に5人でいいじゃん派だったのですが、
段々花子が敵勢力に飲み込まれ、「5人だと陣形が決めにくいし・・・ねえ?」などという
私の隣で刻むボックスステップのビートに恍惚としていたダンス素人とは思えない発言をするようになりました。


段々と沈んでいく里美。
黙り込む卑屈ウジ虫。
そこへ体育教師「やっぱり各グループ8人前後の編成にして下さい」


先生。さすがです。


結局、グループA+里美+別のグループ の8人で創作ダンス開始。


ちなみに別グループはダンス教室に通っている3人組で、
今で言うPerfumeのようなモデル体型でした。当然、ダンスのメインはその3人組。


グループAと里美は何をしていたかって。
3人を半円に取り囲むような陣形で、3分50秒ボックスステップを踏み続けていました。
ボックスステップを踏み続けること以外はグループAで自由に決めていたので、
自分たちで工夫しながら、様々な振り付けを取り入れました。
時には右回り。時には左回り。時には手の動きをつけながら。
ボックスステップを踏み続けていました。


後から確認したビデオには、きらきら踊る3人の後ろでひげダンスを踊る5人組が映っていました。
陣形は、ばっちりでした。


それがダンスに纏わる思い出かな。
青春の1ページと5人組の闇。酸っぱい塩辛みたい。ウジ子です。

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