私が卑屈ウジ虫ギョウ虫になったわけ その1
おばんです。ウジ子28歳アラサーOLです。
タイトルは槇原敬之さんの「僕が一番欲しかったもの」を意識しましたが、
よく見てみると全く被っていませんでした。
そんなことより、先ほど「ムカデは昆虫ではない」と知って驚愕しています。
ゲジゲジは!?ヤスデは!?どうなの!?ねえどうなの!!??
タイトルから話が逸れました。
私が今のようなクソ虫野郎となったきっかけですが、恐らく家族にあると思います。
私が小学生の頃、家族は割と仲が良く、休日には皆でピクニックをするような家庭でした。
周囲から「○○ちゃんのお母さん綺麗だね」と言われる母親と
スポーツマンのまじめな父親が自慢でした。
私が小学校6年生の頃です。母親の不倫を知りました。
母親の携帯でゲームをしていた時、男からメールの通知がきたのです。
その男はご近所さんの集まりの時などに何度か見かけたことがあった為、なんとなく存在は知っていました。
私は好奇心でそのメールを読んでしまいました。
そこにはめくるめく官能的な世界が繰り広げられ、これは本当に母親宛のメールなのか?と過去の履歴を遡りました。
蜂蜜のような甘い内容に嗚咽しながら、「うちの母親は不倫している」ことを確信しました。
幼心に裏切られたという絶望感と、我が家は偽者の家族だという喪失感に囚われ、
しばらくは母親に近寄ることができませんでした。
しかし、私にとって母親はやはり母親であり、
「お父さんのことを裏切っていたのだし、私もいつ裏切られるかわからない。
お母さんはお父さんが嫌いなのだから、私もお父さんを嫌ってお母さんに好きになってもらおう」と
母親の機嫌をとるようになりました。
そんなこんなで思春期に突入した私は、2つ上の姉と衝突することが増え、
何かにつけ喧嘩をしては、自室に閉じこもることが増えました。
喧嘩をした、とは言いますが、
ゲームや漫画が好きだったウジ子に対して
やれお前は根暗だの、やれお前の顔を見ていると吐き気がするだの
姉がギャーギャーと騒ぎ立てるのに対し、
言葉を発することなく、徹底的に姉を無視することで抗戦するような形の喧嘩でした。
そんなある日、いつものように姉の言葉を無視して自室に篭っていると、
リビングから姉と母親の会話が聞こえました。
姉「あいつ、さっきも私の部屋の近くを歩いていた。気持ち悪い。」
母「あはは、まあね、許してやんな。」
姉「あいつと姉妹なんて吐き気がする。シンでほしい。」
母「あはは~あんた言いすぎ。面白いこと言うのね。」
母親に裏切られた。
そう思いました。