卑屈ウジ虫ギョウ虫日記

外面が良く、朗らかで明るく楽しい子と周囲から評価される28歳アラサーウジ子。
しかしてその実態は、卑屈な考え方により脳内ウジ虫だらけの蟯虫野郎であった。
誰にも言えない卑屈な日々を綴る、そんな秘密のダイアリー。

私が卑屈ウジ虫ギョウ虫になったわけ その2

この時ウジ子は中学2年生でした。


母親は信じられない。
母親の機嫌取りの為に父親に対して冷たい態度をとってしまった自分、
母親と一緒に父親を裏切ってしまった自分も信じられませんでした。


父親のいないところで、
「お父さんの近くに寄ると臭いんだよね 近寄りたくない」と言いました。
「お父さんよくハゲのくせに外歩けるよね みっともない」とも言いました。


家族でさえ、裏で何言ってるのかわかったもんじゃない。
一番の被害者はもちろん父親だったのでしょうが、その後父親も人が変わったように荒んでしまい、
ウジ子は高校を卒業するまで母親と父親両方から、お互いへの罵詈雑言を聞いて暮らしました。



「極力 人を信じない」
「信じたことを人のせいにしない」
「いつも最悪の状況を想定して底辺から物事を考える」
「辛いときは心の中で包丁を振り回して気持ちを落ち着ける」



思春期の心を形成する内、このような考え方をするようになりました。
たちまち、ウジ虫の出来上がりです。




高校まで卒業させてくれた父母に感謝しつつ、
大学からは親と縁を切って遠い地方で一人暮らしを始めました。


アルバイトで新卒並のお金を稼ぎながら
がむしゃらに勉強し、授業料免除で4年間修了しました。


クソみたいなプライドはこの時期に形成されたものでしょう。





第一印象でよく「大人びてる」「しっかりしてる」とも言われるウジ子ですが、
未だに子供向けアニメを夜な夜な一人で観るのが大好きですし、
メモ帳や消しゴムを集めるのも好きだったりします。


私の中では、小学校6年生で時が止まっているように感じます。


ウジがいくら這い蹲ったところで人間様の歩みには適わず、なかなか前へ進めません。
そしてこのぬるま湯に浸っている限り、心乱されることもなく、
底辺にある安寧な未来が待っているような気がするのです。





というわけで私が卑屈ウジ虫ギョウ虫になったきっかけを長いこと書きましたが、
これはあくまで「きっかけ」であり、ここまで卑屈の塊となってしまった原因は、やはり元々の性格の部分も大きいです。


私が卑屈だったから、姉も私を嫌ったのでしょう。
私が卑屈だったから、母も私をかばわなかった。
私が卑屈だったから、簡単に父を裏切った。


私は元々ギョウ虫になる素質を持っていた、将来有望ガールだったということです。




ちなみに現在家族とは、冠婚葬祭には参加するレベルで和解が進んでいます。
メールと電話は相変わらず拒否設定してあり、私の現住所も教えていない為、
年1回会うか会わないかという状況です。
相変わらず会えばお互いの陰口ばかりですが、これもひとつの家族の愛の形ではないかと思います。

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